過去ログ - 澪「グレイッシュ・ガール」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:21:46.28 ID:+HxJNIVIo

唯「……えへへ」

澪「じゃ、じゃあ、そういうわけで私達の関係はこのまま、ということで」

唯「うん…!」

澪「そ、そうだ、そういうわけだから、まだ私達の関係を明かしていない梓達にも電話して言っておいていいかな!?」

唯「あ、そうだね。りっちゃん達には言ったんだし、あずにゃん達にも言わないとね」

澪「うん。あと憂ちゃん――は知ってるんだっけ。他には和とか」

唯「和ちゃんはいま留学してるよ?」

澪「あっ、そ、そうだった」


唐突に、本当に唐突にある日、和から留学するという内容のメールを貰った。
ごく最近のことだけど、あの時は本当に驚いた。驚くばかりで、それどころか少し引き留めかけたりもしてしまって、慰められながらパソコンのメールアドレスを教えてもらった。
パソコンのアドレスということは、携帯電話は使わない、あるいは使えないということ。出来ればメールじゃなくて電話で伝えたかったんだけど……仕方ないかな。


唯「そういえばね澪ちゃん、憂がお詫びにって秘密を教えてくれたんだけど」

澪「お詫び? 何の?」

唯「私達が付き合ってることを知っちゃったお詫び」

澪「あ、ああ、あの時にか。律儀だな憂ちゃん……」

唯「自慢の妹ですから。でね、なんと憂はあずにゃんと最近いい感じらしいよ?」

澪「えっ、それって、その、そういうことか?」

唯「そういうことらしいよ」

澪「そ、そうか……びっくりだ。っていうか私に教えてよかったのか、それ……」

唯「憂のやることだから大丈夫だよぉ。きっとそのうち皆に言うつもりなんじゃないかな」

澪「うーん……とりあえず、おめでとうって言っておくよ」

唯「そうしてあげて。憂も喜ぶよー」

澪「お姉ちゃんみたいだな」

唯「お姉ちゃんだよ!?」

澪「ふふ、冗談だよ」


……唯のツッコミ、好きかもしれない。


澪「っと、じゃあそういうわけだから……電話したほうがいいかな? 梓と憂ちゃんに」

唯「そうだねぇ、電話にするなら早めにしたほうがいいかも。特に憂は早寝早起きだから」

澪「少なくとも唯より?」

唯「少なくとも私より」

澪「じゃあ、今から電話するよ」


そう言い、立ち上がって唯の部屋を出ようとした時。唯の微妙な表情が目に入った。


澪「……どうかした?」

唯「ううん。憂とあずにゃんによろしくね」

澪「う、うん……あ、二人一緒に報告するか?」

唯「うーん、それは帰省の時に取っておこうよ」

澪「そ、そうか。じゃあ……」

唯「うん、また明日ね、澪ちゃん」


ひっかかりを感じつつ、部屋を後にした。
……唯の表情の意味に気づくのが就寝直前になってからで、翌日また今日とは別の勇気を出して唯の部屋を訪ねることになるとは、この時の私は知る由もなかった。




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