31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:24:38.18 ID:+HxJNIVIo
【数日後/銀盤と黒雲】
――身近に宇宙人というものがいるとわかったせいか、ここ最近はオカルトや超常現象にも少し目が行くようになった気がする。
もちろん怖いのはご免だけど、時に子供の頃のような好奇心を刺激されたり、未知なるものへのワクワク感が沸いてくるようなものもある。
澪「ドッペルゲンガー……は怖いな。身近に現れないことを祈ろう」
律「河童は?」
澪「……かわいい絵で描かれてるものあるからなあ……」
律「でも尻子玉を抜いて殺してくるんだぜ?」
澪「だ、だよなぁ……やっぱりこわい」
菖「徳川の埋蔵金とかは?」
澪「それは何か違うような……」
幸「じゃあネッシー」
律「あれはイタズラだって聞いた時はガッカリしたな〜」
紬「ええっ、そうなの!? ショック……」
幸「だよねぇ。あんなに大きいのにどうやって隠れて生きてきたのか興味あったのに」
澪「つ、ツッコミづらいな」
香奈「永遠の若さ!美貌!乙女の生き血!」
千代「香奈は早くレポート終わらせて」
香奈「あ、はい」
部長が唐突に会話に入ってくるのはわりとよくあることだけど、なんとなくいつもより廣瀬先輩のツッコミが厳しい気がする。
部長も部長でおとなしく従ってるし。まあ、さすがに理由がレポートともなれば真剣にもなるか。
あれ? でも、そもそもレポートともなれば本来は自室でやるはず。それをわざわざ部室に持ち込んでいるということは……そうか、もしかしたら私達に対する監督責任があるから、なのかな?
となれば、なるべく邪魔はしたくない。
澪「……なるべく静かに話そうか」
千代「こっちのことは気にしなくていいよ。全部香奈の自業自得だから」
紬「でも……」
香奈「いいのよ、先輩が後輩の部活動の邪魔をするなんてカッコつかないじゃない」
千代「既にカッコついてないからね」
香奈「はい……」
部長が大人しく頭を垂れたと同時に、部室のドアが開く。
いつものメンバーの中で、今足りない二人がそこにいた。
晶「すいません、遅れました」
唯「失礼しまーす……」
二人は申し訳なさそうな雰囲気ではあるものの、ぶっちゃけ私達は開始時間を厳密に決めているわけではないので誰も責めることはない。
終了時間はきっちり決まってるから練習時間が短くなることに変わりはないんだけど……放課後ティータイムはともかく、恩那組もそのあたりはマイペースなようだった。
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