過去ログ - 澪「グレイッシュ・ガール」
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43:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:42:17.37 ID:+HxJNIVIo


唯「……あれ? ということはそのスッミーレちゃんはあずにゃんが宇宙人だってことを知ってるの?」

梓「スッミーレって何ですか……まあ、大学を辞退した時点で隠しきれませんからね、部員全員にはその時明かしました」

唯「そっか……」

梓「……はい」

憂「………」


やはり、空気は少し重かった。問題は何も解決していないんだから当然といえば当然だ。
他ならぬ私が問題を先送りにした身だから、その空気を責められるはずもない。

その後も何度か唯のおかげで明るい空気になりかけたが、やはり些細なところから当面の問題に話が戻ってきてしまったり、そうでなくても妙な沈黙が挟まれたりして、この空気を払拭することは出来なかった。
問題は先送りしたんだから今払拭してもしょうがないんだけど、それでも、居心地の悪い空気だ、と思った。



【黒を語る】


唯父「――やあ、久しぶり。唯の父です」

唯母「母です」


前に会ってから一年も経っていないから当然かもしれないが、二人の姿はあまり変わっていなかった。
今回の話は建前上は宇宙人として今まで何があったのかを聞きたい、ということになっている。梓と憂ちゃんの件は伏せたまま話を進めないといけない。気をつけよう。


澪「お邪魔してます、秋山澪です。えっと、急な話で申し訳ありません」

唯父「ううん、いいんだ。むしろ待たせてしまってすまないね、せっかく唯のことを――いや、僕達一家のことを理解してくれる人が現れたというのに」

唯母「梓ちゃんのことも、かしら?」

梓「あっ、はい。大丈夫です」


確かに、この場に梓がいるということは、私が梓も宇宙人だということまで知っている。という前提になる。
ついさっき知ったばかりなんだけど、そんなことまで言う必要はないか。


唯父「そういえば中野さんのご両親ともお話したことがあってね。いくつか交えて話すよ。もちろん、中野さんが宇宙人だというのは二人と中野さんが打ち解けてから知ったんだけど」

澪「あ、そうなんですね。よろしくお願いします」

唯父「うーん、どこから話そうか。唯から大体のことは聞いてるとは思うけど」

唯「……あの、お父さん、澪ちゃん、その前に。私達も一緒に聞いてていい?」


私達、と言う唯の隣には、もちろん憂ちゃんと梓も並んでいる。
おじさんは「僕は何も構わないけど」とだけ言い、私に視線を向けた。三人の視線も私に向かう。
とはいえ私としても、


澪「う、うん、別に不都合はないと思うし、むしろ一応一緒にいて欲しいかな」

唯「……ありがと」

唯父「……よし、じゃあ最初から全部話そうか。気になることがあったら何でも聞いてくれ、一切の隠し事はしないよ」

澪「あ、ありがとうございます、よろしくお願いします」

唯父「一応、唯や中野さんからの質問も受け付けるけど?」

唯「……まあ、何かあったら、ね」

梓「そうですね、その時はお願いします」

唯父「わかった。じゃあ話そうか。ええと、そもそもの切っ掛けは――……」




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