過去ログ - 提督「なに? L.EATだと?」
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31:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 21:04:04.93 ID:REicXfjs0
金剛「確かに一般に道具的な仕事とされるものも、捉え方によってはそれ自身に意味を有するものとなりマス」

提督「ならば、その世界にはやはり様々な職業が戻ってこれるのではないか?」

金剛「ユートピアは何か特定の活動を追放するところではありマセン。あくまで、何か間接的な目的を持つワークがないだけデス。今の私達とユートピア人との間には、同じ活動はありえマスが、その捉え方が大きく異なりマス」
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 21:26:50.77 ID:REicXfjs0
金剛「そして、まさにそのワークこそゲームになりマース」

提督「どういうことだ?」

金剛「その世界では大工が家を建てなくても、ボタン一つで理想の家が手に入りますし、科学者が研究しなくても、真理は既に手に入ってイマス。ならば、彼らhその過程そのものに意味を見出すしかありマセン。ゲームにとって前提目的の達成が第一のものでないのと同様デス」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 21:50:23.97 ID:REicXfjs0
金剛「そうデス。きっと全てが取り戻されることになりマス。大事なことはこのユートピア世界観は提督の世界観とは反対になることデス」

提督「反対か」

金剛「提督は人類史が欠乏状態から完全な飽和状態へと移行する軌跡だと考えていますが、私は人類史の始源は無限の退屈、終わりなき夏の気怠い黄昏の光に照らされてあるように思いマス」
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 22:14:01.70 ID:REicXfjs0
金剛「つまり事情はこうだったのかもしれマセン。ユートピア人達は時が経つにつれて「もし自分の人生がゲームに過ぎないのならば、その人生を生きるに値しない」と考え出したのデス。そして、機械が作った家よりも人間の手で作られたものの方が価値があるとか既に答えが出ている問題でも再度人の手で解決され直さなければならないなどと考えたのデス」

金剛「そして、それを他の人々にも説得しだして、世界は人類の敵だとするまでに至り、世界のそのシステムの使用を禁止する法律まで作られたのデス」

提督「そうなると、大工や科学などは人間の生存に不可欠な要素として見られることになって、その活動はゲームではなく真剣な企てになるのか」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 22:19:32.32 ID:REicXfjs0
憲兵「………ここで途切れている。続きはないのか?」

浜風「それ以上は野暮なことですから」

憲兵「………結局これはなんだったんだ?」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 22:30:51.78 ID:REicXfjs0
憲兵「奇妙な事件だ。外傷なんてどこにもない。ただ話しているだけだ」

浜風「そうですね。外面的にはただ艦娘が提督を口説いているだけですもの」

憲兵「なんとも大仰な口説き文句もあったものだ。創世史的口説き文句、宇宙論的な言語愛撫。なんにせよ聞いたことがない」
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 22:53:43.66 ID:REicXfjs0
憲兵「艦娘とはみんなこうなのか? 相手を手に入れるためだけに、相手の世界を食い散らかしていこうとするのか?」

浜風「どうでしょうか? 深海棲艦と艦娘が世界に与えた影響を比較すると、艦娘の方が大きいという報告もあるぐらいですし、人間は艦娘を良くも悪くも無視できないってことではないですか」

憲兵「………彼らはこの後に幸福になれたと思うか?」
以下略



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