過去ログ - 詩羽「詩羽無双?」倫也「詩羽先輩、勘弁してください」
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5:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/20(水) 07:41:28.73 ID:rkQc+dEF0


詩羽「わかったわよ。じゃあ、さっき倫理君が私の告白を拒否して、泣かして、

   地獄の底にまで叩き落として、鬼畜で、サディストで、もし他の女に走ったら

   その女を刺殺してやりたいと思わせたのは、ホテルに行くのはまだ早いと

   いうことのみを拒絶してというわけね?」

倫也「えっと、色々と怖い発言のオンパレードでしたけど、おおむね最後のほうの言葉が

   俺の心情と一致します」

詩羽「でも、倫理君も性欲はあるのよね?」

倫也「そりゃあありますけど、でも初めての場所がラブホって味気ないじゃないですか」

詩羽「いかにも童貞臭が漂ってくる意見ね」

倫也「悪いですか?」

詩羽「悪くはないわよ。私も冷静に考えてみれば、隣の部屋から聞きたくもない男女の

   卑猥な声なんて聞きながら処女を捧げたくはないもの」


 なんか今、さらっと最重要発言をしたような気がしたけど、

詩羽先輩もさらっと流しているようだし、触れない方がいいのか、な?


詩羽「ちょっと倫理君」

倫也「はい?」

詩羽「今の発言はくいつくところでしょ。処女を告白したのよ。中二脳全開で、

   女に現実ではありもしない理想を押し付けてくる処女厨の倫理君だったらよだれを

   たらしながらくいついてくるところでしょ」

倫也「なんだかひどい言われようだった気がしましたけど、処女に反応したら先輩が

   照れるかなと思いまして、あえてスルーしておいただけですよ」

詩羽「じゃあ、うれしい? おもいっきり叫びたいほど嬉しい?」

倫也「叫びはしませんけど、嬉しいと思います」

詩羽「思います?」


 ピクリと反応した眉に俺は全力の謝罪を込めて訂正に走る。


倫也「嬉しいです。すっごくうれしいです。叫びはしませんけど嬉しいです」

詩羽「ならよろしい。では、ラブホじゃなけれなOKってことね」

倫也「え?」


 今度こそ俺の返事を聞く事もなく詩羽先輩は俺の手を引っ張り改札口へと向かって

行った。その手が、その腕が、震えているような気がして、

俺はこれ以上の言葉は全て飲み込むことにした。







 俺がタクシーで連行された場所は、自宅を通過し、日本最大の利用者数を

誇る某駅近くのKOブラウザホテルのスイートルームであった。いきなりの飛び込みでは

あったが、運よく?部屋を確保する事が出来た。

 ちらりとのぞき見た部屋の金額は一泊十万を越え、

これだったら真っ直ぐ家に帰っても……とは言わないでおいた。



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