過去ログ - 詩羽「詩羽無双?」倫也「詩羽先輩、勘弁してください」
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7:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/20(水) 07:47:31.75 ID:rkQc+dEF0


詩羽「でも、そうね……」


 また何か悪巧みですか? じぃっと俺の顔を見つめるその瞳は俺だけの物になり、

その感動は言葉にはできない。ただ、ゆっくりとその感動を噛み締める時間がないのが

ちょっとものたりないというか、リアルを実感できないでいた。


詩羽「やっぱりこうしましょう」

倫也「どうするんです?」

詩羽「倫理君」

倫也「はい」

詩羽「結婚しましょう」

倫也「はい?」

詩羽「だから結婚」

倫也「はい?」

詩羽「だって私は今年で高校卒業じゃない。そうなると来年からは今までみたいに気軽に

   会う事が出来なくなるじゃない」

倫也「だからといっていきなり結婚はないかと」

詩羽「でも、私が安心して大学に行けないじゃない。いつ倫理君がハーレム思考に

   目覚めて浮気に走るかわかったものじゃないわ」

倫也「いや、それないから。俺は詩羽先輩一筋だから」

詩羽「最初のうちは男はそういうのよ。でも、いくら素晴らしい肉欲がはじける私の体で

   あっても、つまみ食いがしたくなるのよ。貧弱な胸とお尻。

   幼児体型の幼馴染みなんてものを食べてみたくなるものなのよ。たしかに毎日極上

   のステーキでは、たまにはお茶づけも食べたくなる気持ちもわからなくはないわ」

倫也「いや、その例え話具体的すぎるから。でも、その心配はいらないですよ」

詩羽「どういうことかしら。ちゃんと私が納得できる説明をしてほしいわね」

倫也「俺の方こそ心配ですよ。

   俺の目が届かないところに詩羽先輩がいってしまいそうで怖いです」

詩羽「そうかしら? あなたこそ私の事を忘れてオタク活動に励んでいそうな気もするのだけど」

倫也「それはいいじゃないですか。俺はオタクなんですから」

詩羽「それもそうね。でも、オタクだからといって浮気しない保証にはならないわ」


 なおも詰め寄る先輩に俺はまっすぐと視線を返す。俺に擦りつけてくる柔肌も、

鼻をくすぐってくる甘い香りも、幾重にも張り巡らされる甘い誘惑を払いのけ、

俺は詩羽先輩に向き合った。


倫也「俺が詩羽先輩に惚れているじゃダメですか? 霞詩子に心酔しているように、

   俺は霞ヶ丘詩羽に恋してるんです。これじゃだめですか?」

詩羽「それをいってしまうのね。ずるいわ」

倫也「俺の本心ですから」

詩羽「そう、わかったわ。でも保険だけはかけさせてもらうわね」

倫也「ええ、保険程度なら」





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