過去ログ - 響「におい」
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18:名無しNIPPER
2015/05/20(水) 14:16:54.47 ID:L3rJNf0F0

鳳翔「お待たせ、響ちゃん。持ってきたわ。落ち着いて飲んでね」

響「……っ」コクコク

響「ハァ…ハァ…!」

鳳翔「大丈夫。落ち着いて」ダキッ

鳳翔「だいじょうぶ。だいじょうぶ」サスサス

響「……ハァ」

鳳翔「……どう? 落ち着いた?」

響「あ、ありがとう。ウッ……」グスッグスッ

鳳翔「……」ポンポン.....サスサス.....

響「ごめんなさい……実は……」ポロ......

響「洗濯物を畳む時、司令官殿の下着のニオイを嗅いでて……」ポロポロ......

響「畳むのを手伝ってもいないくせに、『どういたしまして』だなんて言ってしまって……」グスン

響「そもそも、あんな変態的なことをしてたのに……」

響「こんなに優しく接してくれる鳳翔さんを、こんな、騙してしまって……」グスン…グスッ

鳳翔「……」サスサス

鳳翔「響ちゃん。実はね、私も響ちゃんに謝らなければいけないことがあるの」

響「……?」グス…

鳳翔「あの時、響ちゃんが何をしていたのかは知っていたの。途中から見ていたわ」

響「っ!」ピクッ

鳳翔「気を遣ったつもりだったのだけれど、逆にツライ思いをさせちゃってたのね」

鳳翔「私の方こそ、『知らないフリ』で響ちゃんを騙していたと言えるわ」

鳳翔「ごめんなさい」

響「そ、そんな……鳳翔さんが謝る必要なんて……」

鳳翔「それにね、響ちゃんがしていた事を咎めるつもりなんて無いの」

鳳翔「あの時、途中から独り言も聴こえていたのだけれど」

鳳翔「多分、響ちゃんの場合は『ホームシック』みたいなものじゃないかしら」

響「ホームシック?」

鳳翔「ええ。あくまで、『みたいなもの』だけどね」

鳳翔「私達の住む領域って、ヒトが提督や憲兵さんしか居ないでしょ?」

鳳翔「きっと、似たようなニオイで寂しさを紛らわせようとしたのよ」

鳳翔「ニオイと思い出は、とても結びつきが強いから」

鳳翔「でも、本当はそれが全然違うモノだと分かってて」

鳳翔「『補おう、補おう』と必死で、頭のなかで想像力が暴走しちゃったんだと思うわ」

響「……そう、なんだ」

響「……」




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