過去ログ - わたしのいきる道
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 18:28:41.08 ID:fS572BUV0
更に幾年が過ぎる
器量気立てが良かった妻に似てきた娘は、やはり学校でモテるらしい
毎日夕食を一緒に食べるときに、一日の事を話してくれるのだが
聞いているだけで周りからの好意が伝わってくる
だが不思議なことに娘自身、まだそういったものに関心がないのが伝わるのか
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 18:38:01.37 ID:fS572BUV0
妻の墓を訪れる
毎月の様子とは違い、今日は先客がいるのは命日だからだろう
丁度入れ違いだったらしく軽く礼をして、通り過ぎる
不意に後ろを見ると、先客の男は深く礼をしたままだった

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 18:53:00.62 ID:fS572BUV0
臭い、不潔、近くによらないで
休憩中に同僚たちの話を聞いていると
自分の娘は他の娘さんたちと、同じ生き物ではないのではないかと感じる
同僚曰く男ちゃんとこは、娘じゃなくて男ちゃん自身が俺たちと違うんだとか何とか
別段変わったことはしていないと思うのだが、そう答えると長くなるので、適当に受け流す
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:08:10.42 ID:fS572BUV0
会社の忘年会
普段の飲み程度なら断れるのだが、年に限りのあるものには出ないわけにはいかない
前もって娘には言ってあるが、帰宅を寝ずに待っていたりするので遅くはなれない
酒も程々に一次会でお先をしようとすると、酔いつぶれた部下の女の子を押し付けられる
帰らないといけないし、男が女を簡単に送るものではないだろうと抗議するのだが
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:17:11.17 ID:fS572BUV0
どうやらわたしははめられたらしい
上司も同僚も再婚はしないのか?いい子を紹介してやろうか?
等とよく言ってくるが、冗談だと思っていたのだがね

「男さん、わたし…」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:29:19.64 ID:fS572BUV0
大晦日
今になって、忘年会の事が頭にのしかかる
年越し後どうやって顔を合わせればと悩んでいると
一つの訃報を聞かされた
部下の女の子はホームから飛び降り死んでしまった――と
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:44:57.37 ID:fS572BUV0
あれからまた時間がたった
部下の女の子が死んだ原因はわたしあるはずなのだが
その事で責められることはなかった
曰く、彼女は断られるのを覚悟して事におよんだようだ

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:51:21.73 ID:fS572BUV0
平穏な日々とは破られる為にある




以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 19:58:11.80 ID:fS572BUV0
娘が彼氏を連れてきた
明るいというか、少し軽い感じもするが
今時の子ならば、こういうものなのかもしれない
想像していたよりモヤモヤする事もなく
初めての彼氏訪問は終了した
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 20:04:44.53 ID:fS572BUV0
彼氏との交際は順調に進んでいるようだ
性行為はまだしていないとも言っていた
いや、わたしに言われても困る

「するなとは言わないが、せめて避妊はするように」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 20:13:21.02 ID:fS572BUV0
時が過ぎるのは早いもので
明日には、娘は嫁へ行ってしまう
既に相手の彼とは長い付き合いなのだから
今更心配することもない
精々が式の最中に無様な泣き顔をさらすくらいだ
以下略



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