過去ログ - 【安価】剣術師「この剣が斬れないのは君だけだった───── 」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/05/29(金) 00:15:48.56 ID:bpWhSTHrO
───── ノルド村近辺・森林 ─────
剣術師(……結局、必死だったのは村長の方だったのか)
剣術師(最初に出会った老婆が『べネット』らしいが、魔女かもしれない女を任せて大丈夫だろうか)
【ノルド村長と話をして、俺は魔物が出るという村近辺の森林に来ていた】
【村を出る前に、『彼女』を孤児院の院長とべネットという老婆に預けて来たのだ】
【未だ魔女としての魔力すら解放せず、出会ってから今に至るまで、『彼女』はずっと何かに驚き続けていた】
【それが何なのかは、聞く前に出てきてしまったが……】
剣術師(あの塔に居たのは何故だ)
剣術師(そして……『あの戦い』の直後に、あの塔へ飛ばされたのは何だったんだ)
剣術師(『彼女』は、魔女なのか……?)
ガサッ
剣術師(出たか)
【『彼女』の姿が頭から離れずにいると、森林の奥から僅かに気配を感じ取る】
【大きさは人間の二倍程度】
【恐らくこの気配の正体が、村人が被害に遭っている魔物だろう】
【俺は……震える左手を剣の柄に乗せる】
カチカチカチカチ……ッ
剣術師(震えが止まらない……か)
剣術師(まるで呪いだ、これでは本当に一生左手で剣は握れなくなる)
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