過去ログ - 千早「みんなと笑って過ごしたくて……か」
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6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 11:36:21.51 ID:baGQKCcJ0
「千早ちゃん……」

待っても、追いかけても、何度もすれ違うだけだろうとしても。
きっと、片思いとはそう言うことなのだろうけれど。
私から離れてしまうあなたを止められはしないから。
以下略



7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 12:10:53.90 ID:baGQKCcJ0
「みんなと笑って過ごしたくてか……」

私は春香の足音が無くなってから、
無意識に携帯を取り出して、美希に連絡していた。

以下略



8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 12:47:47.07 ID:baGQKCcJ0
「ひっ……く……うぁ……」

唇が震えてきて、先ほどまで喉の下でくすぶっていた感情が芽を出し始めた。
駄目なのだ。
春香じゃないと。
以下略



9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 13:13:43.47 ID:baGQKCcJ0
『……あ、監督に呼ばれてる……もお、はいはーい。 千早さん、後でまたかけるからっ……一人で、大丈夫?』

「……ええ、大丈夫。ありがとう」

携帯を切る。
以下略



10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 14:15:50.97 ID:baGQKCcJ0
それから春香とほとんど話さない日が1週間程続いた。
前は、二人が会える日は、いつも夜遅くに事務所で待ち合わせていた。
春香からの着信が何度かあったけれど、それには返事をしなかった。
私は今までと同じように忙しいから仕方がないと納得させていた。

以下略



11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 14:40:46.41 ID:baGQKCcJ0
買い物を早々に切り上げて、
私は母と近くの公園に来ていた。

「時間ないから、手短に……」

以下略



12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 15:10:57.92 ID:baGQKCcJ0
マンションに着いて、仕事の服に着替えながら、
母の言っていたことを反芻していた。

ファンの人だとしても、どうして実家の電話を知っているのだろうか。
それに、1週間前からどうしてそんな電話が。母のことも何もなければいいけれど。
以下略



13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 15:33:38.16 ID:baGQKCcJ0
「栄養は足りてます」

「ご飯にサプリメントでもかけてるんじゃ……お前」

「しませんよ、そんなこと」
以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 16:10:03.52 ID:baGQKCcJ0
そうだろうか。生きていくために、していることじゃないのか。
生きることは頑張ること、なんてどこかで聞いたような台詞が脳裏に浮かんだ。

「今の私なら、他になんて言いそうですか……?」

以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 16:11:14.36 ID:baGQKCcJ0
ここまで



16:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 16:28:53.87 ID:zNZSG2XJo
乙です


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