過去ログ - 安部菜々、魔法少女になる。〜PROJECT G4〜
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13: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:21:35.49 ID:6BW4cku00
「プロデューサーさん。ここで試しに変身してみてもいいですか? ぶっつけ本番は色んな意味で怖いので」

 前回の経験が、彼女にそうさせる。戦闘中に初めて使うアイテムを使用するなど、危険極まりないのだ。

「構いません」

「菜々ちゃん変身するの? 楽しみ〜」

「えーっと、このシンデレラジェムに意識を集中させるんですよね……ん゛ん゛ッ!! 行きます! ミラクルマジカル、ウサミンハートにキュンキュン煌めくウサミンパワーでメルヘンチェーンジッ!! ナナ、魔法少女になっちゃい、ます!」

 シーン。

 勢いよく天に向けてシンデレラジェムをかざすものの、菜々の体に変化は見られなかった。
 パクパクと口を動かしながら赤面する菜々。その水分豊富な瞳が、ちらりとプロデューサーを見た。

「気合が……足りません」

「う そ だ ー ! ! 今菜々凄い恥ずかしいですもん!! 真面目にやりましたもん!!」

「菜々ちゃん! もう一回!」

 最初は誰も上手く行かないよ、と年下に慰められる菜々。
 千佳に心配されるのが、余計に恥ずかしかった。
 ちなみに、私は1回で出来たけどという千佳の言葉が余計に菜々の傷をエグった。やっぱり子供って容赦ない。

「うぅ……め、めげない! 折れない! くじけない! ウサミン星人に後退はありません! 気合です気合です気合です! それでは、もう一回……ん゛ッ!! ウサミンパワーd」

「そうだ、菜々さん」

「メルヘンちぇー――……って、なんですかプロデューサーさん」

「これを使ってはいかがですか?」

 何かを開いめいたように、ポケットからあるものを取り出したプロデューサーから、それを受け取る菜々。
 菜々が手に握るそれは、小さな掌の菜々には少し大きめの四角い何かだ。全体的にシルバーで、金属のような重たいイメージがあるが、持った感想はむしろ重さは感じないだった。
 その中央には、大きな黒い掌が載っている。

「あの……プロデューサーさん、これは?」


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