10:1 ◆oNDhRi.Qoo[saga]
2015/05/27(水) 03:14:03.92 ID:onT9fHc40
……分かっている。それでも、それを、結論として認めたくないのだ。
それを認めてしまえば、楽になれるのも、あの悲劇を免れる事が出来るかもしれないのも。
あの俺が、そう思ったように。
しかし、まだ、この非現実に抗っていたいとも、思ってしまうのだ。
俺がそんな風に考えていると、剣士は堪らなくなったかのように、切り出した。
「……それで、お前を勇者と見込んで、頼みがある。俺を旅に連れていってくれ」
「……そうか」
やはり、来た。
21Res/12.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。