9:1 ◆oNDhRi.Qoo[saga]
2015/05/27(水) 03:13:27.98 ID:onT9fHc40
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「で、落ち着いたか?」
「あぁ……すまなかったな。世話をかけて」
「いーのいーの、目の前で人が苦しんでりゃ、助けるのは当たり前よ」
「……そうか」
あれからしばらくして、辺りは真っ暗になっていた。
俺たちはモンスター避けも兼ねて、焚き火をし、それを挟んで向かい合っていた。
「でー、なんであんな苦しんでたのよ」
「……すまない。今は話したくない」
「……そっか。ならしゃーねーな」
剣士はそう言って、焚き火の中に一つ枝を放り込んだ。
夢でもそうだった。
軽いようで、人の気持ちに敏感で、それを汲み取るのが上手い男で、ムードメーカーであり、潤滑油のような存在だった。
本当に、俺が見た、夢のままだ。
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