過去ログ - ライダー「さてマッサージしましょうか、マスター?」
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15:名無しNIPPER
2015/06/02(火) 11:07:53.31 ID:BFAlesR5O
…………

…………

……………。

パチャ、ズズズズ、ズジュ…。

ライダー「マスター?痛みはありませんか?」

ライダーはうつぶせに倒れた私の背中にまたボディーソープを継ぎ足して、背中から腰にかけて優しく揉んでいた。
先ほどのライダーによる<お仕置き>から20分ほどこのようにマッサージを受けている。

最初は

「いったぁ!!」

などと、彼女の指が腰に触れるだけで絶頂の余韻が一瞬で吹っ飛ぶほどの激痛だったが

ライダー「マスター…?」

ぷに、と私の頬に彼女の指が優しく突き刺さる。

ライダー「今のは、これくらいの力です……ご自分がどんな状態かそろそろ理解できましたか?」

そういってライダーはさらに優しい手つきでまず、腰の周辺から、やがて腰に、私が痛くないように、優しく触れて揉んでいく。
痛みへの恐怖が、マッサージの気持ち良さに変わるのに数分もかからなかった。

ライダー「………覚えてますか?マスター?」

ライダー「…あの最後の後、あなたが私になんと言って令呪を使ったか…」

彼女の指が肩甲骨の内側方向を軽く押しながら聞いてくる。

「…?え?なんだっけ?」

グリッ!!

「ヒギィ!!?」

途端彼女の指が先ほどとは比較にならない膂力で肩甲骨の内側を抉る。
単純に痛い!

ライダー「…やはり覚えて無かったんですか…」

「へ?へ!?な、なにを!!?」

ライダー「あの時、マスターは戦いの中泣きながら、こう言ったんですよ」

『もう嫌だ、もう独りぼっちはやだ!!なんで、なんで無視するの!?なんで私を見ないの!?話しかけて、怒らないで、嫌な顔しないで……お願いだから、誰か助けて…』

そう言って最初の令呪を使ったらしい。
ああ、思い出した、たしか、キャスターのサーヴァントの『舞台』の上で何度も何度も私の人生を繰り返された時に思わず使ったのだ。
キャスターは転移してきたライダーの鎖に首を絞め折られて終わった。

ライダーはまた腰の方を押しながら言った。

ライダー「『助けろ』と命令したのですから、痛かったり、苦しかったり、辛かったら、ちゃんと言ってください……英霊なんて大層なモノではありませんが、あなた一人くらい助けますから…」

そう言ったライダーの声が少し泣きそうだと思った、思っただけだ。

ライダー「それが…サーヴァントなんですから」



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