過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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20: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/05/30(土) 14:51:53.89 ID:8CTu9WN70

工廠を見学した後、如月達は再び本棟へと向かう。執務室は本棟二階にあり、一階は食堂や浴室、艦娘が一般教養を学ぶ学習室などが設けられていた。学習室では幼い容貌の艦娘達が仲良く授業を受けていた。

彼女達の様子を窓越しに見ながら、如月達は食堂へと金剛達を案内した。

「ここが食堂よ。みんなで交代制でごはんを作ってるから、そのうち比叡さん達にも作ってもらうわね」

「はい! 気合!入れて!作ります!」

「Well...比叡のCookingは・・・」

金剛が躊躇いがちに口を開いた。その表情を見て比叡は憤慨する。

「失礼な! 私だってアレから上手くなったんですよ!今度はあっと言わせてあげますから!」

「そ、そうデスネ・・・、楽しみにしてマース・・・」

比叡に対し、げっそりとした表情で金剛は返答した。

如月と睦月は二人の会話の意味が分からず、きょとんとした表情を浮かべた。

金剛や伊吹以外は比叡の料理の危うさを知らない。確かに何を作っても黒焦げにする状況から改善はされたし、きちんと人間が食べられるものには仕上がっている。

だが比叡は、なぜか料理にやたらと辛い味付けをしたがる悪癖があった。そのせいで自分を含む何人もの罪なき者が犠牲になったことだろうか。

なんとしても比叡に当番を担当させてはならない。金剛は密かに決意した。

その後、調理室の現れた皿を片付けながら如月は説明を続けた。

「いつもは祥鳳さんや私達、第六駆逐艦隊の子や大鯨さん達が交代でごはんを作ってるわ」

「祥鳳? Who?」

「この鎮守府で唯一艦載機を運用できる、軽空母の子。とっても優しくてかわいい子よ。訳あって、今はちょっと大鯨さんという子と出かけてるけど・・・」

「Where?」

金剛に問いただされ、如月は一瞬しまったというような暗い表情を見せた。だが、すぐに明るい笑顔を取り戻し、「ひ・み・つ!」と、人差し指を口に当てて言った。

「如月、どういうことかExplainしてクダサ〜イ!」

「まっ、まぁまぁ! 乙女に秘密はいっぱいあったほうが魅力的なのですよ!にゃはっ!」

金剛を睦月がやや焦って制した。納得がいかない表情のまま、彼女は睦月達に再び引っ張られた。



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