過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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244: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/11/05(木) 00:41:51.70 ID:Sa6I0Dlz0


一方、執務室では青葉と衣笠が伊吹提督と秘書官の赤城に定時報告を行なっていた。

「青葉、例の調査は上手くいっているか?」

「はい司令官! 青葉、とっておきのスクープを掴んじゃいましたー! 大本営のとっておきのニュースです!」

青葉は厚みのあるレポートを赤城に手渡した。表紙には「大スクープ☆ 大本営のヒ・ミ・ツ?」という青葉のイラストが描かれていた。

「ほう、それは楽しみだな。ご苦労。しばらく二人とも休暇を与える。後は下がっていいぞ」

「はーい!」

そのまま二人は去ろうとしたが、突然「青葉、衣笠」と伊吹に呼び止められてその場に停止した。

「あれ、司令官? まだ御用でしたか?」

「すまないな、君達にこんな汚れ仕事をさせてしまって...」

顔を曇らせた伊吹を見て、青葉と衣笠は表情を少し堅くした。

「司令官。青葉、密偵を汚れ仕事なんて思ってませんよ。これだって大事なお仕事です!」

「そうそう、衣笠さんも同感です! 変装とかスパイとか、結構楽しいんですよ!」

「そうか・・・。二人とも、ゆっくり休んでくれ」

二人は黙って頷き、部屋を出た。

執務室を出た二人は階段を昇り自室へと向かった。そこで、お手洗いから出てきた大井と鉢合わせた。

「おっ、大井だ!おーい!!」

衣笠が冗談めかして大井の名を呼んだ。彼女なりのジョークのつもりだったのだろう。

だが、大井は黙って衣笠を睨みつけ、足早に立ち去ってしまった。

「に、睨まれた…」

「まぁまぁ。大井さんも疲れてるんですから」

「でも、睨むことないじゃない…」

衣笠は苦々しい表情をしながら青葉と共に部屋へと入った。そんな彼女達の様子を、小柄な少女が柱の影から心配そうに覗いていた。


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