172:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:36:33.33 ID:JvL7p5r+0
矢矧「番頭さんは初め、直せるかどうか解らないって言ったのよ」
摩耶「そ、そうだけどよ……でも絶対直すって」
173:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:38:07.64 ID:JvL7p5r+0
矢矧さんの視線がさらに鋭くなる。
僕はその視線を逸らさずに受け止め続けた。
その間、瑞鳳さんと摩耶ちゃんの二人は僕たちの言い合いを止めようとしなかった。
174:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:40:37.13 ID:JvL7p5r+0
それに矢矧さんは意外にも、ふふ、と微笑んだ。
矢矧「そっか。摩耶がそう言うならしょうがないわね」
175:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:41:58.84 ID:JvL7p5r+0
声音にふざけた様子は感じられない。
これは本心の言葉だ。
ならば僕も本心を返さなければならない。
176:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:42:37.83 ID:JvL7p5r+0
続く。
177:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 01:38:07.83 ID:BzheKJ4a0
「それじゃあ修理始めるよ。さっきも言ったけど、かなり時間掛かると思うから摩耶ちゃんはどこかで時間つぶしてたほうがいいかもしれない」
摩耶「だからちゃん付けすんなってのっ」
178:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/15(土) 01:39:30.64 ID:BzheKJ4a0
摩耶「あん?あー……。……そりゃ待つよ。あたしの……あ、相棒を頼むんだからな!」
相棒というのが恥ずかしいのか少し言葉が淀んだ。
179:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/15(土) 01:41:32.63 ID:BzheKJ4a0
摩耶「や、ちょ、ちょっと待ってくれっ!教えてくれれば解るからっ、なっ?」
僕の仕草を見て断られると思ったのか、焦った様子で詰め寄ってきた。
180:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/15(土) 01:44:11.86 ID:BzheKJ4a0
摩耶「それによ。やっぱ出来るならさ、自分のものの世話を自分でやってみたいっていうか……さ。……大事なもんだし」
そう言う摩耶ちゃんの表情はひどく真面目で。
181:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/15(土) 01:45:08.35 ID:BzheKJ4a0
結果から言うと大変難航いたしました。
摩耶ちゃんはやる気もあっていろいろ頑張ってはくれるんだけど、どうにも不器用だった。
ビスにインパクトを合わせられない、レンチジャッキを逆に回すetc……。
182:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/15(土) 01:46:46.76 ID:BzheKJ4a0
摩耶「あれ?そういえば瑞鳳は?どこいった?」
そう言われれば確かに瑞鳳さんの姿が見えない。
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