437:ちょっと修正してました[sage saga]
2015/12/13(日) 02:22:35.86 ID:ftiT5yXu0
卯月「うん。やっぱりどーしてもはなれちゃう時があるから、それならこーかんして、おまもりにしようって。それでね、戦いがおわったら、またこうかんしようって言ってたんだ」
そこで卯月ちゃんはペンダントを開け、中身を見せてくれた。
中には提督と弥生ちゃんが映った写真が入っていた。
卯月「……もう、できなくなっちゃった、けど」
ペンダントを閉じ、呟く。
その声には濃い悲しみの色がにじんでいた。
「……弥生殿は恐らく、一度沈んだ時に無くしてしまったのでしょうね」
卯月「……うん。そうだって思ったんだけどね、でも……」
ギュッと彼女はペンダントを握りしめる。握りしめる手は小さく、震えていた。
絶対の友情の証であり、互いを守りあうと誓ったお守り。恐らくそれが弥生ちゃんを『弥生ちゃん』と決定づけたものなのだろう。
それを今の弥生ちゃんは持っていなかった。だから、認めることが出来なかった。
でもなぜ、提督は同じものを用意しなかったのだろう。用意することはできた筈だ。
いや、出来なかったんだ。中には写真が入っていた。それがどう言ったもので、どう入っていたかまでなんて解らなかったんだ。
なにが入っていたかなんて解る人はいない。卯月ちゃんが知っているかもしれないが、それを聞くことなんておかしい話だし、失った時の彼女の状態を考えれば難しかったんだろう。
だから提督は用意しなかった。それに新しいものを用意すれば沈んだというのに全く傷がないものになる。
それはある意味代わりを用意したと言っている様なものだ。ならば沈んだ時になくした、と言った方が自然だろう。
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