588:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/27(日) 16:26:30.41 ID:WpbE5Tq40
提督「……そうか」
熊野の報告に、提督は安堵と落胆の息を吐いた。
卯月達が無事だったことはいい。しかし、文月の口から出た『朝の敵』という言葉が問題だった。
『朝の敵』というのは今朝の卯月の報告から『モドキ』だという事が解っている。
そしてその『モドキ』は文月が追い払ったという。
つまり、再び『モドキ』――『弥生』であろう存在に攻撃を仕掛けてしまったという事だ。
戦艦級が文月が来た時には存在して居なかった事、そして卯月が身動きが取れない状況だった事を考えると『モドキ』が撃退、もしくは撃沈させた事が推測できる。
仲間を助けたというのに攻撃されてしまった『モドキ』の感情を思うと彼は居た堪れない感情に襲われた。
しかし、この結果は説明を怠った自分に責任がある。そう考えた彼には文月を責任を負わせることなど出来なかった。
提督「……弥生の様子はどうだ?」
熊野『弥生さん……ですか』
彼女がそう言ってから少しの間が入る。
恐らく卯月達に聞かれない位置に移動しているのだろうと提督には推測できた。そして自分の質問の答えさえも。
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