598:名無しNIPPER[saga]
2016/04/20(水) 20:51:18.15 ID:bHe9xFKs0
提督『既に哨戒は残った奴らに引き継がせている。それよりお前にはやって貰わなければならない事がある』
何故違和感を感じるかと思考を巡らせようとするうちに、次の指示が下る。
やって貰わなければならない事。言い換えれば僕にしか出来ない事、という事だ。
僕の役目は整備だ。それは艦娘自体も含まれる。そして今は戦闘後だ。
「艦娘様の治療、ですか」
僕の推測に、そうだ、という答えが返る。
一般的には整備よりも目先の危機を察知する哨戒の方が優先される。
奇襲隊が全滅したとはいえ、未だ第二種戦闘配置の今の状況で、治療が優先されることはまずあり得ない。
そして基本的には艦娘は入渠装置に入ってしまえば大抵は事足りる。治療に人の手が入る事はまずない。
鎮守府の責任者であり、戦闘指揮官の彼がそれらの知識を持っていない筈がない。
だが、それらを踏まえても尚、提督は艦娘の治療を優先した。
それはつまり、人の、僕の手を加えなければいけないほどの危機的状況にある者がいると言う事だ。
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