92:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:17:25.43 ID:8Qk0vOMw0
「いや、来てくれたよ。挨拶」
瑞鳳「……ホント?」
「ホント」
いぶかしむ様な視線をぶつけてくる。
心の中で謝りながら、僕は真顔を作り、瑞鳳さんの視線をまっすぐ見返した。
瑞鳳「……番頭さんがそう言うならいいけど」
しぶしぶと言った様子で瑞鳳さんは引き下がってくれた。でも顔には信じてませんとありありと描かれている。
でもまぁこれで瑞鳳さんのお怒りがあの子たちに行くことは無いだろう。
瑞鳳「番頭さん。優しいのはいいけど甘過ぎるのは駄目だよ?為にならないんだから」
しかし飛び火がこっちに来た。腰に手を当ててのお怒りモードだ。
というか優しくしたつもりはないんだけどなぁ。成り行きというかなんというか……。
「よくわからないけど、心に留めとくよ」
話は終わりと、コーヒーに口をつける。
その横で瑞鳳さんはむぅ、と納得がいっていない様子だ。もう、世話焼きさんなんだから。
しばしの沈黙が流れる。少し怒らせたかな。
ちらりと横の瑞鳳さんに視線を向けると、じ、と僕のことを見つめていた。
それに気づくと途端に気まずくなる。だから落ち着かなくなるからやめてっての。
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