93:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:18:17.47 ID:8Qk0vOMw0
「……何?」
瑞鳳「……んー、なんでもない」
ゆっくりと瑞鳳さんは首を振る。
……監視の一環か?にしたって直接的過ぎる。やっぱりなにか言いたいことがあるんだろうか。さっきの事か、それとも他の何かか。
まぁどちらでもいいけど。聞かれれば答えるだけだ。
瑞鳳「番頭さん」
と思ったら早速来たぁ。
かっこつけて「どっちでもいいがな(キリッ」とやってる場合じゃなかった。
瑞鳳さんの表情を伺う。そこには迷いの色が読み取れた。言いづらいことなんだろうか。
さぁ何を聞かれるか。さっきのことかそれとも
瑞鳳「他の子にも敬語とか……やめてみたら?」
……それか。ちょっと拍子抜けした。
でもまぁ瑞鳳さんに崩すようにしたんだから、言われるかとは思っていたけど……。
「努力するよ」
瑞鳳「……ホント?」
もちろん嘘だ。なんか嘘ついてばっかりだなぁ。
耳たこになるからもう理由は言わないけど。
「ホント。……それで次はどこに?」
この話を続けていると面倒なことになりそうだから、話を逸らす。
瑞鳳「あ、えっと……次は番頭さんの家だよ」
瑞鳳さんは何か言いたげだけど、ここは譲れません。
「そっか。じゃあまたお願いしていい?」
瑞鳳「うん……」
頷きを目に収めると、今度は先んじて僕がドックの出口を向かった。
ごめんね。瑞鳳さん。
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