過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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78: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/02(火) 01:00:06.39 ID:MVeHCSPq0

京太郎「……分かりました」

はやり「そ、それってオッケーってこと…?」

京太郎「か弱い女性を悲しませるのは、俺の信条に反します。その頼み、引き受けますよ」

はやり「あ、ありがとうっ…!」ダキッ

京太郎「ちょっ!、痛いっ、痛いっす」

はやり「あっ、ご、ごめん。ちょっと、力強かったみたい」

京太郎「い、いや、大丈夫です…はは、なんとか」

こんなでかい奴に抱きつかれると、身動きすらとれないもんなんだな。体格差があると、これほど違うものなのか

やっぱり、瑞原プロはか弱い女性らしい。世間でどう思われようとも、俺だけはそれを知っている

これは、趣味の悪い優越感か?

はやり「これで気兼ねなく、和ちゃんのアイ──じゃなかった、学園生活を謳歌できるってもんだよ!」

京太郎「アイ…?」

はやり「あ、アイはアイでも、虚数単位のiだから!?、アッアー、明日の数学の時間楽しみだなー」

京太郎「そ、そうすか……学校生活を満喫しているようでなによりです」

はやり「まあね」

京太郎「そんなに楽しいもんですか?」


はやり「うんっ!!」


ただひたすら、楽しいことだけを追い求めているような、純粋さそのままの子供のような満面の笑み

彼女のこんな笑顔、初めて見たかもしれない

そんな顔をされてしまうと、ほんの少しだけ、嫉妬してしまいたくなる


その後、色々と細かい打ち合わせを済ませて、瑞原プロは帰っていった

京太郎「俺が、アイドルねえ…」

1ヶ月ちょっと前の俺に、「未来の君は、アイドル活動をしているんだよ」、と言ったって、誰も信じないだろうな

アイドルというものが何なのか、よく分からないままの突然のアイドル活動

そんなことをしていいものか、俺にその資格はあるのか、そもそもこんなことうまくいくのか…

残念ながら、俺の些細な不安なんか、現実にとってはどうでもいいらしかった

とにかく、俺のアイドル活動は、この小さな部屋から幕を開けたようだ



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