過去ログ - 【ダンガンロンパ】霧切「探偵だけではない青春」2
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◆AZbDPlV/MM
[saga]
2015/07/25(土) 22:27:49.18 ID:8IoyEkab0
不二咲 「僕、昔から周りより体が小さくて、体力もないし運動もできない、力もないで、男のクセにって言われてた」
不二咲 「男だから、できないことを責められるんだって、その頃の僕は思って……だったら、女の子になればいいんだって答えにたどり着いた」
不二咲 「でも、間違いだよね。弱いって…男らしくないって言われたくないのに、さらにそう言われちゃう、嫌な方へ隠そうなんて」
不二咲 「あの頃の僕は逃げることしか頭になかった」
悲哀と自嘲の入り混じった、なんとも複雑な表情。やはり、身体的な問題から、彼が他人には女性として見せる道筋になっていたのね。彼のいうとおり、それは間違った選択のように思える。男性としての自分を自分自身で断ち切ってしまい、今こうして自分を苦しめてしまっている。
不二咲 「女の子の格好をするようになってから、僕の性別を知らない人達からは優しくされたり、守られるようになった……気持ちはとても嬉しい。でも自分でなんとかしたい…そう思っても、それを拒めなくて結局は甘えてしまっていることが情けなくて、自分を許せなかった」
不二咲 「いつかはみんなに、僕は男だって打ち明けなきゃ! ……そう…思ってたのに……編入前の学校でも、それはできなくて…今も…」
霧切 「足踏みしている」
不二咲 「うん……いつまでも嘘をつき続けるのも、もう嫌だ。だから変わりたかった。勇気が欲しかった」
霧切 「それで、私に質問することで足掛かりにしようとしたのね」
不二咲 「そうなんだぁ。でも、まさか解っちゃってたなんて…」
霧切 「不二咲さんのこれからの動きとしては、みんなに打ち明ける方向で考えている…ということでいいのかしら」
不二咲 「うん。でも、いつ話せばいいのか解らなくて…まだ怖いっていうこともあるんだけど……」
不二咲 「これは絶対に諦めるわけにはいかないって、決めてるんだ」
不二咲 「僕、男らしくなる! みんなに胸を張って、本当の自分を認めてもらえるように!」
揺らぎも曇りもなく、そう宣言する不二咲さんの姿は頼もしく見える。
霧切 「弱さを理解して、今自分自身でそれを克服しようとしている。変わるための一歩を踏み出そうとしている。強くなろうとするあなたは、とても素敵よ」
不二咲 「そ、そんなことないよぉ…まだなんにもしてないんだもん」
霧切 「あら。しようとしているじゃない。それに、今の不二咲さんをみていると、男らしさというのは外見だけのモノではないと感じたわ」
不二咲 「ほ、本当にっ?!」
霧切 「ええ。決意を固めているようだし、応援するわ」
不二咲 「…えへへっ……うん! じゃあ、その言葉に応えるように、今からがんばるよ!」
不二咲 「今日、霧切さんに声をかけてよかった!」
不二咲さんは、柔らかく笑った瞬間、私の胸は大きく跳ねる。もう何度目か解らない。そのまま、鼓動は止まずにさらに加速し胸を叩く。痛くて苦しい。けれど、それは間違いなく私が不二咲さんを好きなのだという証明――
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