過去ログ - 【モバマスR18】服部瞳子「朝食はサンドイッチで」
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◆K1k1KYRick
[saga]
2015/06/02(火) 06:13:16.61 ID:I7Myjvyho
「あっという間でしたね……」
次のレッスン会場までの移動中に瞳子が言った。
年明けの収録が終わり、彼女がアイドル活動を再開してから既に一年も経っている。
「ええ、どうですか瞳子さん? アイドル、続けてくれますか?」
プロデューサーは差し入れの缶コーヒーを彼女に手渡した。
彼からもらったそれは温度以上に彼女の心を温める。
彼女への呼びかけはより一層親しいものになっていた。
「ええ……こんなに充実した一年は初めて……」
「それを聞いて安心しました」
「それもみんな、プロデューサーのお陰です」
瞳子は優しい微笑をプロデューサーに向けた。
この一年間で笑顔の輝きがより魅力を増している。
プロデューサーの施した目に見える成果の一つだった。
「貴方が私を導いてくれたからこそ、今の私がいる……。
鈍色だった私の人生を貴方は鮮やかな色に染め上げてくれた……
プロデューサーさんに花開かせてもらった恩は…一生忘れないわ
私、プロデューサーさんにどう感謝していいのか……」
「いいえ、俺の力なんて微々たるものです。
大きく躍進出来たのも多くのファンに恵まれたのも、瞳子さん、貴方の実力です」
「プロデューサーさん……」
「もっと自分の力を信じて下さい。ファンたちの気持ちも」
ふいに見たプロデューサーの眼差しに瞳子の頬が熱くなる。
彼女はいつしか、厚くサポートをし続けたこのプロデューサーを強く意識するようになった。
最初は単なる尊敬と感謝の念だったが、日に日に彼を男性として見る時間が増えていった。
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