過去ログ - 【モバマスR18】服部瞳子「朝食はサンドイッチで」
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7: ◆K1k1KYRick[saga]
2015/06/02(火) 06:15:05.20 ID:I7Myjvyho
「ごちそうさまでした」

バレンタインデー当日、瞳子はプロデューサーマンションの自室に誘った。

普段よりも一品多く、しっかりと時間をかけて味付けした夕食を作り、彼に振る舞った。

それ以前に、異性を部屋に呼ぶ事自体が、普段どこか自信のなさげな

彼女からしたら、かなり大胆な行為なのだ。

「あの、プロデューサーさん……」

瞳子は一通り話を終えて帰る支度をし始めたプロデューサーを呼び止めた。

「はい?」

「も、もう少し……一緒に居てくれませんか?」

何とか繋ぎ止めた瞳子はソファーにいたプロデューサーの隣に座った。

この時のために彼女は礼子たちから色々と艶やかなアドバイスを受け

男を落とす会話テクニックを聞いていた。

しかし、いざとなるとそれがどうも口から形になって出てこず、自然とした会話にならない。

恋愛に関しては相当奥手で、告白などした事もない彼女には無理な話だった。

「ごめんなさい、プロデューサーさん」

瞳子は無言のまま過ぎる時間の中、堪えかねて言った。

「私、不器用で……こんな時どのようにしていいのか分からなくて……」

「……。瞳子さん」

プロデューサーの手がそっと瞳子の手に重なった。

彼女は彼の目を見た。全てを知り、慈しむような瞳の光が安堵を覚えさせる。

「分かりますよ。引っ込み思案の瞳子さんが何を言いたいのか、何をしたいのか……」

「プロデューサーさん……」

「でも、俺たちはアイドルとプロデューサーの関係です。
 越えてはいけない一線というものがあります」


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