過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
1- 20
469: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:06:26.40 ID:26NCCmweo
八幡「何をって……」

当然、先ほどまでのやり取りの詳細を一色に伝える義理などは全くない。

興味本位で詳細を聞かれても、正直に言って迷惑なだけだった。軽く苛立ってしまっているのを自覚する。
以下略



470: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:07:03.60 ID:26NCCmweo
いろは「なんでもないわけないじゃないですか……」

それでも一色は引き下がってくれない。

目頭に光る何かを浮かべながらも、俺を責めるように睨みつけてくる。
以下略



471: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:08:15.62 ID:26NCCmweo
あんな最低な、最悪な、斜め下どころではない手段を取ったことを、こいつに知られたくないと、純粋に思った。

そんな考えが脳内に浮かんで、はっと自虐的な笑みが勝手に浮かぶ。何を考えてるんだか。

あれだけめぐりさんを傷つけて、それをひた隠しにしたいだなんて、甘ったれた考えが浮かんでしまったことに反吐が出る。
以下略



472: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:09:09.54 ID:26NCCmweo
いろは「そうかもしれません、わたしは結局先輩の中には入れなかった……でも、城廻先輩なら、きっと先輩のことを知ることが出来るって思ってたんです」

俺に向かって話しかけている、というよりはまるで独り言のように聞こえた。

具体的に何を指しているのか、何を話しているのか、聞いているだけの俺には全く分からない。俺はただ、黙って一色の呟きを聞いていることしか出来なかった。
以下略



473: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:09:44.22 ID:26NCCmweo
俺の欲しがった本物。

それは一体なんだっただろうか。

ふと、脳裏に浮かんだのはめぐりさんのほんわか笑顔だった。
以下略



474: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:10:53.11 ID:26NCCmweo
いろは「聞きますよ、先輩。何があったんですか」

八幡「……めぐりさんに告白されそうになる前に振った」

いろは「は?」
以下略



475: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:11:22.30 ID:26NCCmweo
八幡「それにだな、俺が城廻先輩に好かれる筋合いがない。あんなのただの一時の気の迷いだ。あんな間違った始まり方で勘違いして、それでめぐりさんの時間を無駄にさせるなんて」

いろは「勘違いだっていいじゃないですか」

再び、俺が言葉を言い終わらないうちに一色に言葉を被せられた。
以下略



476: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:11:55.09 ID:26NCCmweo
俺がめぐりさんをどう思っているのか。

その答えは、実はとうに出ている。

しかし、その答えを今更口に出すことは許されないだろう。
以下略



477: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:12:23.40 ID:26NCCmweo
耳が、心が痛い。

きっと、一色の言っていることこそが正論だと分かってしまっているから。

ふと、かつて平塚先生が言っていたことが脳裏を掠める。考えるときは、考えるべきポイントを間違えないことだ……だったか。
以下略



478: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/11(土) 22:13:12.14 ID:26NCCmweo
いろは「なんで笑ってるのかは分かりませんが……とにかく、そうと決まれば今すぐ城廻先輩を追ってください。まだ学校内にいるかもしれませんから」

八幡「え、いや、でも」

いろは「まだぐちぐち言うつもりですか」
以下略



658Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice