過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
1- 20
582: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:29:47.10 ID:OFktixYeo
結衣「……ヒッキーってさ、本当にめぐり先輩のことが好きだよね」

八幡「は?」

横から唐突に掛けられたその声に反応してそちらを向いてみると、由比ヶ浜が俺の方を見ていた。
以下略



583: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:31:11.32 ID:OFktixYeo
雪乃「……城廻先輩の答辞が始まるわよ、静かに」

そこで助け舟を出してくれたのは雪ノ下だった。おお、今の俺にとってはまさに《救済の天使/Angel of Salvation》だ。今の救いのタイミングの良さといい瞬速とか持ってそう。相手ターンにも唱えられちゃう。すかさずその助け舟に乗っかることにした。

八幡「そ、そうだな。ほらお前ら静粛にな」
以下略



584: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:32:38.53 ID:OFktixYeo
それは前から分かっていたことであるが、改めてその事実が重くのしかかる。

俺がめぐりさんと恋人として一緒の学校に在籍することが出来た期間は一ヶ月にも満たない。

今更どうこう言っても仕方のないことであるのは重々承知しているが、それでももう少し長い間めぐりさんとこの学校にいたかったと思わずにはいられない。
以下略



585: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:34:11.76 ID:OFktixYeo
めぐり『──私はこの三年間の高校生活で、多くの人と出会ってきました。その多くの出会いは、今の私を形作る大切な思い出になっています』

……あれっ?

今の台本にあったっけ?
以下略



586: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:36:13.53 ID:OFktixYeo
あの人いきなり言い出してんの!? 待って、ハチマンはハチマンは何も聞いてないかもって驚いてみたり!

女性陣は知っていたのかと雪ノ下たちを見渡してみると、三人とも同じように驚いているようだ。

つまり、この場にいる全員に知らされていないということになる。
以下略



587: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:40:19.67 ID:OFktixYeo
めぐり『私が三年間、楽しい高校生活を送ることが出来たのは、同じ学年の皆さん、一足先に卒業された先輩方、親身になってくれた先生方、そして後輩の皆さん全員のおかげです。そして──私の大切な人。その全ての人に、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました』

ぽたっと、床に雫が落ちた。

自分の目頭が熱くなっていることに、少し遅れて気が付く。
以下略



588: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:41:52.08 ID:OFktixYeo


    ×  ×  ×


以下略



589: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:43:06.38 ID:OFktixYeo
戸塚「文化祭も、体育祭も、バレンタインの時も、卒業式も、八幡はすっごい頑張ってたって言われてたし」

八幡「それを蒸し返すのはやめてくれ……」

ふふっと悪戯っぽく笑う戸塚は天使だけでなく小悪魔めいているようにも感じた。天使と悪魔の両面を兼ね揃えてるとかマジで白と黒が組み合わさり最強に見える。
以下略



590: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:45:00.35 ID:OFktixYeo
三浦「隼人は、このあとどうするん?」

葉山「この後はサッカー部の先輩の送迎会だな。だから悪いけど、今日はパスだな」

戸部「っべーわ、最後だからってぜってー色々言われるわー……」
以下略



591: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:46:44.28 ID:OFktixYeo
あの後、葉山と三浦の二人に何があったのかは知らない。興味もないし、知ろうとも思っていない。そもそも普段俺は葉山たちと関わること自体が稀なのだ、奴らの恋愛事情なんざ知るわけがない。

俺でも知っていることといえば、葉山の卒業後の進路が留学だと知れ渡った時には二年生中で噂になった程度だ。まぁ俺は噂話をするような相手はいないので、ソースは盗み聞きなのだが。

だがまぁ、由比ヶ浜の言葉の節々から察するに──まぁ、色々あったのだろう。きっと、悪くない意味で何かが、きっと。
以下略



658Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice