過去ログ - 岸辺露伴は動かない〜エピソード9・くねく​ね〜
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6: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:03:58.18 ID:AYcCl19s0

「ま、僕は僕でこの景色をスケッチさせて貰うけどね」

「先生の故郷もこんな感じ何ですか〜?」

以下略



7: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:05:10.06 ID:AYcCl19s0

昼に食べた炒飯がとても美味しかったので
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこ
また食べたいとおもうのだけれども
こわいこわいこわいこわいこわいこ
以下略



8: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:06:00.93 ID:AYcCl19s0

彼の本の中には通常通り彼の経験が書かれた文章と、まるで『その間に割りこまれたかのような』こわいの文字列があった。

筆跡も違うもので、本来は手書きの現代風なものだがこれは少し古めかしい筆文字の様だ。
次のページも、そのまた次のページも同じように続いていた。
以下略



9: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:06:28.23 ID:AYcCl19s0
見つけた『それ』は白っぽく霞んで見えていて、せいぜい動いていることがわかるくらいのものだった。
『それ』は言われていた通り、くねくねと蛇のような動きをその場でしている。噂を知らない人が見たら変わった案山子だと思うだろう。

「しかし、双眼鏡で覗いてもよくわからな…………ん?」

以下略



10: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:07:22.70 ID:AYcCl19s0
今窓の下から僕を眺めているのは、かつて杜王町で20年弱に渡り人を殺してきた殺人鬼、『吉良 吉影』だった。

顔は薄暗く、背格好は小さく見えるが、小綺麗なスーツに身を包んだそいつを、僕は『吉良吉影』だと、確信した。

何故だかわからないが、そう確信する「何か」があったのだ。
以下略



11: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:07:52.74 ID:AYcCl19s0

急いで入口の襖を閉め、つっかえ棒で鍵をかける。その前には机や椅子を重ねておき即席のバリケードを作る。

コツコツコツ…………

以下略



12: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:08:19.20 ID:AYcCl19s0
『大丈夫……安心して』

『お姉ちゃんが守ってあげる』

『だから、怖がらなくていいのよ。露伴ちゃん』
以下略



13: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:08:46.55 ID:AYcCl19s0
「ぅ……うーん……」

眼が覚めてみると、部屋は酷い有様だった。

机はひっくり返り、茶菓子や湯呑みは床に転がっていて、自分の体にもどこかでぶつけたのであろう痣が幾つもあった。
以下略



14: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:09:25.30 ID:AYcCl19s0
「で、いったい君は何を見たんだい?」

散らばった小物や机を元通りに並べ直し、僕は椅子に腰掛けて話しかける。

「……そりゃぁもうこの世のものとは思えないほど恐ろしいものですよ」
以下略



15: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:10:44.58 ID:AYcCl19s0
「なるほどな…………なぁ、君は『幽霊』を信じるかい?」

「幽霊っすかぁ〜? まぁ、都市伝説があるんすから幽霊もいるんでしょうけどぉ……それが何か?」

「今回の件はその『幽霊』。たぶん、その亡くなられたおじいさんの霊が起こしたものだろう」
以下略



16: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:11:12.47 ID:AYcCl19s0
「よーーし、それじゃあ早速その爺さんの家に行ってみましょう! もしかしたら、何か知ってるかも知れませんしっ!」

「いや? 行かないよ? さぁ、取材も終わったし帰り支度を始めるか」


以下略



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