過去ログ - モバP「不夜城は、眠らない」
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77: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:31:04.18 ID:S9oem3+wO
最安値でもなく最高値でもないグレードを選んで、橙色に灯っているボタンを押す。

ランプが消えた瞬間、僕たち二人は不夜城の一夜限りの住人となった。なってしまった。

受付で鍵を受け取ると、少女はすでにエレベータを呼んで待っていた。
以下略



78: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:32:23.75 ID:S9oem3+wO

五階の部屋へ入ると、当然ながら目の前にキングサイズのベッドが鎮座していた。

室内は広めだというのに只中へ配置されたそれは、つまりここがメインセクションなのだと派手に主張する。

以下略



79: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:33:05.31 ID:S9oem3+wO
一種の気配り上手と云えば聞こえはいいだろうが……

先程のエレベータといい、その実、まさしく男とこのような場所へ来るのに手慣れている動きということだ。

「ん。ありがと」
以下略



80: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:33:55.33 ID:S9oem3+wO
次は風呂だ。

あれだけ濡れて冷えたのだから、シャワーではなくて浴槽に湯を湛えた方がいいだろう。

ガラス張りの、部屋から丸見えの風呂場へ入り、蛇口を最大まで開ける。
以下略



81: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:34:57.45 ID:S9oem3+wO
「バスミルク入れて泡風呂にしないの?」

背後から抑揚を抑えたトーンで訊かれた。

まったく、ラブホじゃないんだからそんなことする必要ないだろう。
以下略



82: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:35:33.80 ID:S9oem3+wO
そこには少女が生まれたままの姿で立っていて、僕は心臓が飛び出る思いをした。

上から下まで一糸纏わず曝け出された、赤味が少しだけ強い肌。

細身であるにも拘わらず、くびれのはっきりした腰。長くしなやかな脚。
以下略



83: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:36:26.96 ID:S9oem3+wO
「……なに驚いてるの?」

さすがに何の心構えもない状態で、女子高生の柔肌を見て、平静でいられるものか。

彼女は、胸も、秘部も、何も隠さず堂々としている。
以下略



84: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/19(金) 23:37:12.08 ID:S9oem3+wO
僕は早々に風呂場から退散するとしよう。

「一緒に入る? 背中流してあげようか」

莫迦―ばか―を云うな。
以下略



85:名無しNIPPER[sage !蒼_res]
2015/06/19(金) 23:38:37.31 ID:S9oem3+wO

ではまた明日
感想ありがとうございます、励みになります



86:名無しNIPPER[sage]
2015/06/20(土) 08:59:51.22 ID:CqoPly4d0
凛ちゃんが花を売るSSなんてかなり久々やね
期待


87: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:17:08.34 ID:pYHYo9LkO

背後から、湯をすくって身体に掛ける、跳ねた水音が響き始める。

邪な感情が鎌首をもたげてしまうから、振り払わないといけない。

以下略



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