過去ログ - モバP「不夜城は、眠らない」
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93: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:22:51.23 ID:pYHYo9LkO
基本的に芸能界なんぞは、黒い欲望の渦巻く魔窟。

生き抜くために人脈―コネ―やおべっかを駆使するが、最後は結局カネ頼み。それが無理ならカラダだ。

談合、癒着、贈収賄、上納、薬物汚染。
以下略



94: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:25:20.87 ID:pYHYo9LkO
気の乗らない思考を巡らせながら、億劫にキーボードを叩いていると、少女が風呂場から出てくる気配がした。

存外に時間が経っていたらしい。時計を見ると三十分ほどかけてゆっくり暖まったようだ。

密閉された室内に、ドライヤーの音が大きく響く。
以下略



95: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:26:40.30 ID:pYHYo9LkO
「こんなとこまで来て仕事してるの?」

髪を乾かし、バスローブを身に纏った少女が、テーブルを挟んだ向かいから問うた。

もうそろそろ済ませられるところなので、僕は短く首肯するだけ。
以下略



96: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:27:46.55 ID:pYHYo9LkO
彼女の動作で漂う石鹸の香りが、ほのかに辺りを染める。

テーブルに置かれたものは、高校一年の教科書と問題集、そしてルーズリーフの束。

それらには『RIN』と書かれており、僕はこのとき初めて、眼前の女子高生の名前を知ることとなった。
以下略



97: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:28:43.95 ID:pYHYo9LkO
「……なに?」

僕の予想だにしない行動だ。まさか真面目に課題を進めるとは、全く以て意外としか云いようがない。

しかも驚くべきことに、手にしているのは、やや高度な設問だ。
以下略



98: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:30:10.44 ID:pYHYo9LkO
てっきり不良少女という先入観から、学業は放棄しているものと思い込んでいた。

これじゃ、むしろ優等生の部類ではないか。

彼女は、半ば社会を小馬鹿にしたような眼と口調で、空気を押し出すように語る。
以下略



99: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/20(土) 23:31:45.70 ID:pYHYo9LkO
表向き勤勉な者の非行ほど、手を焼くものはない。

腹立たしいはずの仕種なのに……その表情から憐憫を感じてしまうのは何故だろう?

「ちょうどいいや、仕事終わったんなら勉強教えて。高校の数学くらいわかるでしょ?」
以下略



100:名無しNIPPER[sage !蒼_res]
2015/06/20(土) 23:34:54.75 ID:pYHYo9LkO

今日はここまでにします
明日と月曜は本業のフェスで飲み合いになりそうなので
更新できたらする、というスタンスにさせてください
それでは
以下略



101:名無しNIPPER[sage]
2015/06/21(日) 10:40:14.53 ID:1MBsLHAlo
みんなでボーダーとダンスしようぜ(前回爆死並の感想)


102:名無しNIPPER[sage !蒼_res]
2015/06/23(火) 00:17:34.60 ID:FQaAjeMeO

おいしいおいしいエナドリをガブ飲みして最終戦には勝ちましたが
気付いたら二枚爆死みたいな位置にいました
これには某同僚黄緑事務員もニッコリ

以下略



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