155:名無しNIPPER[saga]
2015/06/23(火) 07:37:39.55 ID:PahCcs/DO
申し訳ないと思っているのだろう。ライはいつものように謝ってくる。時間の流れとは早いもので、カレンは二週間近く租界での散策付き合っているのだ。最近では日課になりつつある。
「だから、気にしなくて良いって言ってるでしょ」
「だが、君の体の事もある」
病弱(という設定)なカレンを付き合わせている事に、ライは強い罪悪感を抱いている。その過保護具合といったら、何度か本当の事を言おうかと思ったほどだ。
「まったく……。あなたは、自分の事だけ気にしてればいいの」
こんなセリフも、最近では口癖になりつつあった。渋々分かったと言うライを尻目に、再び歩き出す。既にアッシュフォード学園を中心として、徒歩で行けるところは殆ど回っていた。
後は租界全体に通っているモノレールで行くぐらいだろう。カレンの頭の中では、そちらのプランも整いつつあった。
「前々から思っていたが、カレンは体力があるんだな」
「そ、そう?」
突然、ライがそんなことを言った。ギクリとした。
「ああ。筋肉の付き方で分かる。運動は得意だろう」
立ち止まったカレンの体を、ライはつま先から感慨深そうに眺めてくる。まるで観察されているようで、彼女は身をよじった。
「ち、ちょっと……」
「カレンはスタイルが良いと、シャーリーも言っていた」
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