16:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 09:57:02.30 ID:QEdX3JPDO
ルルーシュはにっこりと笑う。万人が好感を抱くような笑顔だった。
「なに、大した事はしてないさ。君はだいぶ疲労しているようだし、ここでゆっくりしていくと良い」
嘘偽りしかないその言葉に、周囲からの視線が冷たいものに変わったが、全て無視した。
「……いや」
ライはそう言って、ベッドから起き上がった。体調はいくらか回復したようで、動きに淀みは無いように見えた。
「こんな状態で、これ以上世話になるわけにはいかない」
その言葉には、拒絶に似た強い意志が感じられた。学園指定の体操着のシャツとズボンを着せられた状態のライは、床に素足を置いて立ち上がる。
その姿に、ルルーシュは反抗心に似た強い苛立ちを覚えた。しかし、彼より先に会長が口を開いた。
「んー。でも、行くところも無いんでしょ?」
「…………」
「あなたの部屋の手配とか、仮入学の手続きとか、もうしちゃったんだけど」
「……は?」
ライは呆気に取られたように、虚ろだった目を見開いた。
ルルーシュは一歩前に出て、会長に続いた。
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