182:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 18:30:30.12 ID:bQXV5DuDO
渡された紙に目を通す。珍妙な単語の羅列。横には店の名前だろうものと金額が書かれていた。
「……買い出しですか」
「正解。 働かざるもの、食うべからず! よろしくお願いね」
そう言われては断れなかった。なにせ、学生でもなければ就業者でもないライは、端から見れば完全なニートだからだ。
迷惑をかけている。やはり、早いところ記憶の手掛かりを見つけなければならない。
「だから、あなたはもっと食堂に来なさい」
「……?」
「生徒会の仕事も頑張ってくれてるし、スザク君の勉強の手伝いもしてくれてるでしょ」
「それは……当然ですよ。世話になっているんですから」
そう言うと、何故かミレイは怒った顔になった。
「ちゃんとやる事やってるんだから、気なんか遣わなくていいの。十年早いわよ、ほんと」
「……ありがとうございます」
「ま、恩だと思ってるなら、出世払いでお願いね。あなたもルルーシュもスザク君も、有望株だと期待してるんだから」
今度はニッコリ笑ってくれる。やはり、この人にはかなわないと思った。
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