181:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 17:37:27.73 ID:bQXV5DuDO
ミレイは冗談のつもりで言ったのだろうが、頭の中にあった言葉をちょうど言い当てられる形になった。
「はい。実は」
「え……?」
「以前にショッピングモールで見かけた女性が、頭から離れないんです」
「…………」
「どうかしました?」
ミレイは笑顔のままフリーズしている。これは非常に珍しい光景だった。少なくとも、今まで見たことが無い。
「そ、それって……女の子、よね?」
「はい。おそらく同年代だと思います」
「見た目は? 可愛かった?」
少女の姿を思い出す。絹糸のような長い髪に、白い肌。流麗な瞳。目を奪われるような美しさだった。
「美しいとは思いましたけど……」
「そ、そう……」
ミレイは変に挙動不審だった。小さな声で「私の予想が外れるなんてね……」などと呟いているが、意味はよく分からない。
「そう言うんなら、仕方ないわね。応援するわ」
「ありがとうございます」
「その代わり、ちゃんと経過報告をすること。それと……これね」
ミレイは持っていた紙を差し出してきた。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。