234:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 01:45:05.02 ID:oqH+Nm+DO
緑のツインアイが輝く。白と金の美しいボディ。
角張ったデザインの<サザーランド>や<グロースター>と違い、鍛え上げられた肉体のようにしなやかで流線型なシルエット。
巨人は脚部を大きく広げ、右腕を地面につけた。短距離選手を思わせる、特徴的な前傾姿勢。くるぶし付近に装備された車輪──ランドスピナーが甲高い音を立てた。
『嚮導兵器Zー01<ランスロット>……出撃!』
「<ランスロット>発進!」
電源ケーブルが排出されたのを確認。ペダルを踏み込む。<ランスロット>が白い弾丸になって飛び出していった。
「くっ……」
スザクの体がシートにめり込む。発進後、一秒で時速二五〇キロまで加速。特殊な耐Gスーツを着ていても、内臓が思い切り押し込まれた。
正面のモニターには高い外壁に囲まれた浄水場が映し出されている。胸部に二基設置されているファクトスフィアを展開。周囲の情報が一瞬にして集積、統合、処理され、敵の位置がサブ・モニターに表示された。
よし、近い。
スザクは再びペダルを踏み込んだ。<ランスロット>が跳躍。二〇メートル近い外壁を軽々と飛び越えた。
四肢を振り、空中で姿勢制御。眼下には四騎の<無頼>。こちらに気づかないまま、周囲を警戒している。
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