39:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:39:13.40 ID:f3NIeJHDO
差別をするからといって嫌いになるわけでもないが、理由は気になっていた。ルルーシュやナナリーとは以前から親しかったが、他の生徒会メンバーは生粋のブリタニア人だ。恐らくはライも。
「僕には記憶が無いんだ。差別なんてしようがないだろう」
「そうか。……そうだね」
「……だが、ここの人達が善良だという事くらいは分かる。君も含めてな」
「…………」
「そういえば、僕も聞きたい事がある」
ライが立ち上がりながら言った。
「なんだい?」
「……男子生徒達から、妙な視線を感じる。朝からだ。理由を知りたい」
「ああ……」
それはスザクも気づいていた。男子生徒何人かが常にライの周囲をうろつき、監視しているのだ。差別的なものではなかったが、不自然だった。早朝の時点ではライが転入生だという事は知られていなかったはずなのに。
物珍しさからくる好奇心というのなら分かるが、彼らのは明らかな警戒心だ。何か、神聖な領域に侵入しようとする者に対する視線のように思えた。
「彼らを刺激するような事を、何かしたんだろうか」
「うーん……」
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