506:名無しNIPPER[saga]
2015/08/28(金) 18:14:25.03 ID:BCVIJtYDO
「ああ。多分……君の力を借りる事になると思う。その時は……その、頼む」
もう殆どカタコトだった。誰かに何かを頼むのは苦手だ。
「君が言った僕の上司……ロイドさんに話してみるよ。軍部に突き出されたりはしないと思うから、安心して」
「……すまないな」
やはり、この二人に打ち明けてよかった。そう思えることが、とても嬉しかった。自然と口から感謝の言葉が出る。
「俺の時とはずいぶん態度が違うな」
「……それは君に問題がある」
憮然とした表情でライが言うと、スザクがくすりと笑った。
「そうだね、確かに」
「どういうことだ?」
「……分からないならいい」
別に、さっきの感謝はスザクだけに向けたものではなかったのだが、わざわざ話すものでもないだろう。鈍感という言葉の意味が分かったような気がした。
これでは、シャーリーやカレンといったルルーシュに好意を抱いている人達も大変だと思う。それが、彼の良いところでもあるのだろうが。
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