627: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/09/26(土) 22:34:50.24 ID:rpLvuEADO
ライの質問はカレンを大いに刺激し、不機嫌にさせた。ついに彼女の瞳からは感情が失われ、無表情のまま見つめられる。
「別に怒ってないけど」
「嘘だな。僕にだってそれくらい分かるぞ」
「…………」
「……保健室での件か」
「え……は!?」
そう言うと、一瞬でカレンの頬が朱に染まる。
偽<黒の騎士団>事件の後、保健室で彼女に手当てをしてもらったのだが、いつもの如くライは失言をかまし、それに怒ったカレンは早足で帰ってしまっていた。
「ち、違うわよ」
「なら、どれだ」
「どれだけ心当たりがあるの……?」
「君が言わないなら、思いつく限り挙げていくぞ」
ライは自身の失言、失態の歴史を振り返る。枚挙に暇がない。星の数ほどとはこの事だろう。
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