71:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 23:14:27.13 ID:jrxZ+tTDO
「君からの協力も会長に伝えておいた」
そう言うと、リヴァルの表情はパッと明るくなった。
「お、ホントか!? 会長、何て言ってた」
「特に何も。ずっと笑顔だった」
今度は疑惑の眼差しに変わる。こういった表情の変化は見習うべき点だと、ライは場違いな感想を持った。
「……お前、何て伝えたんだよ」
「君から教えてもらった事をそのまま報告した。生徒会女子メンバーの事だ」
「…………」
何故か、"生徒会女子メンバー"の単語に教室中の男子生徒の意識が集中したが、一瞬にしてそれも霧散する。不思議に思いながら、ライは言葉を失って立ち尽くしているリヴァルに視線を戻した。
「お、お前……」
「どうした」
「言い方ってものがあるだろっ。会長、明らかに怒ってんじゃんか!」
「いや……だが、笑顔だったぞ」
「それ、一番怒ってる時の顔!」
「…………」
笑顔なのに怒っている? 怒っているのに笑顔? 難しい問題だ。まるで理解できない。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。