712: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:09:37.72 ID:+/5T+82DO
 四六時中、監視されるとは。まるで囚人の気分だ。このままではまずい。 
  
 いま学園にいる人間でなんとか出来る者がいるとしたら、それはシャーリー以外にいない。 
  
  
 気弱なニーナを危険な目にあわせるわけにはいかない。リヴァルは面白がっている。ルルーシュは高みの見物を決め込んでいる。 
  
  
 スザクは昼前に現れたが、まだこの状況に気づいていない。これから気づくことも恐らく無いだろう。 
  
  
 一番の適任者はミレイだが、彼女は不在だ。近日中に帰ってくるそうだが、その頃にはきっとストレスによる内臓の機能不全か、シンプルに他殺か──いずれにせよ、ライは死んでいる。 
  
  
 「君は以前からカレンとの接触を望んでいたじゃないか。チャンスだぞ。助けてくれ」 
  
  
 言葉の通り、シャーリーは前からカレンと仲良くしたいと言っていた。出会ってすぐに親しくなったライが羨ましいとも。 
  
  
 同じ学年で同じクラス。加えて同じ生徒会メンバーだ。親密になりたいというシャーリーの意見も理解できる。 
  
  
 しかしながら、活発なシャーリーと大人しいカレンでは、クラス内でも所属しているグループが違う。カレンが人付き合いに消極的なのもあって、なかなか距離を縮められない。 
  
  
 ライとの関係の事をシャーリーがからかいたがるのは好奇心もあるのだろうが、実際はカレンとの話題を欲しがっているだけのようにも見える。 
  
  
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