717: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:17:07.82 ID:+/5T+82DO
「そっか、そうだよね」
シャーリーは納得したのか、両手を胸の前でぽんと合わせた。安心したとばかりに頷き、笑顔になる。
「うんうん。良かった良かった。心配して損した」
「またライが何か言ったの?」
「酷いんだよ。ライってば、カレンにランチにされる〜なんて言って」
「そう……」
シャーリーによる突然の暴露によって、ライは絶望の淵に叩き落とされた。カレンの顔がこちらを向く。柔和な微笑みを浮かべてはいるが、瞳は笑っていなかった。
手に持っているフォークがカチカチと食器に当たる。手が震えているのだとようやく気づいた。
「またそんなことを言っていたのね」
「可能性を述べたまでだ」
ライは誤魔化すということが出来なかった。
「もう、駄目だよライ。カレンがせっかく心配してくれてるのに、なんでそういう風に言うの?」
「ん……そうだな。すまなかった」
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