756: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/23(金) 23:44:29.58 ID:IFnugpJDO
「駄目ですよ、ライさん」
ルルーシュに連行され、彼の部屋で行われた夕食会の最中、ナナリーからも叱られた。
「カレンさんの好意を嫌がらせだなんて……言語道断です。カレンさんが可哀想です」
「いや……だから、可哀想なのは僕の方じゃ」
「…………」
どうしてこう、自分の擁護派は少ないのだろう。優しさの化身であるナナリーからも全否定されるとは。ライの動揺はかつてないものだった。ショックで頭の中が真っ白になる。
「だがな、ナナリー。カレンの様子も変なんだ。彼女の人気は知っているだろう。ライはあらゆる場所で厳重な監視下に置かれている。その心労を……」
「お兄様」
「な、なんだ。ナナリー」
妹の咎めるような口調に、兄が思い切りたじろぐ。今のやり取りがこの部屋における力関係を表していた。
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