80:名無しNIPPER[saga]
2015/06/18(木) 09:14:47.13 ID:0bD55o1DO
紫を基調とした全高五メートル程の機械で出来た巨人が三体、ゲットーのガレキを蹴散らしながら疾走する。クレメンス達の小隊はKMF(ナイトメアフレーム)と呼ばれるブリタニア軍の主力兵器を使用していた。
搭乗しているのは最新鋭の第五世代型KMF<サザーランド>である。第四世代型KMF<グラスゴー>で得られたデータを基に開発された機体で、基本的な兵装はそのままに、イジェクションシートによるパイロットの生存率向上やコックピット内の居住性を重視している。
<グラスゴー>と比べて単純にパワーや電子機器も強化されており、パイロットに合わせたカスタマイズを行える拡張性も有していた。
『距離五〇〇。クレメンスは前に出ろ。そろそろ始める』
「了解」
クレメンスは部隊では前衛を担当していた。彼の<サザーランド>は大型のランスとシールドで武装した近接特化仕様だった。重い武器を振り回すために四肢には追加のパワーユニットを装備している。活動時間は短くなるが、それは無視できた。
今回の相手が一機だったからだ。
紅く塗装された<無頼>はテログループとパトロール中の警備隊の戦闘に介入し、テログループの機体を壊滅させた後、パイロット部隊の<グラスゴー>も破壊した。
その後は応援として<サザーランド>一機と<グラスゴー>三機の非常対応班も全滅させ、今はゲットーの奥地に向かって逃走している。クレメンス達の小隊はその紅い<無頼>を仕留めるためだけに召集されたのだ。
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