909: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/21(土) 09:42:54.05 ID:xN9on8TDO
今の攻防でおおかた理解した。左側からスラッシュハーケンが飛んでくる。武器を破壊された方の<無頼>がナックルガードを装備した右腕を打ち込もうと突撃してきた。
右側からはスタントンファを装備した敵機が迫ってくる。挟み撃ちの状況。コンピュータ相手に同士討ちは狙えない。
ライは機体の背部ユニットに保持されていたもう一本の剣を抜き放った。そして、左右の剣の柄尻を連結させる。
一閃。スタントンファが容易く切り裂かれる。さらに機体を回転。上下の刃が一騎の<無頼>を器用に寸断した。頭部から腰部、膝関節の順で脱落する。
後方から殴りかかってくる敵機の一撃も紙一重で躱し、その腹部に両剣を突き刺した。冷却ユニットを貫かれ、最後の敵も沈黙。
さしたる脅威も感じぬまま、ライは周囲の索敵を済ませ、一息ついた。
『素〜晴らしい! 良い動きだったよ。初めて使った武器でこの機動。本当に面白いね、君は』
「……いえ、本来ならスタントンファを躱した時に、放電で頭部ユニットを破損していたかもしれません。まだまだです」
やはり、自分はナイトメアの扱いがそれほど上手くないようだ、とライは自戒した。決して褒められるような結果ではなかった。
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