961: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:41:06.10 ID:IN4redvDO
身体が分解されていく。バラバラになったそれは、再び人の形を成す。散らばったパズルのピースがひとりでにはまっていくようだった。
「────っ!」
景色が戻ってくる。ライは飛び起きてから、自分がベンチに寝かされていたことに気づいた。後頭部に柔らかい感触。
仏頂面のC.C.を見るに、彼女が介抱してくれていたらしい。
「理解したか?」
「……何をだ」
「お前が何者なのか、だ」
「いや……」
記憶は戻っていない。先ほどの体験で見た映像も、いつもの夢と同じで塗り消されてしまっている。
「分からないなら教えてやろう。お前はギアスの力を持つ者。普通の人間とは異なる理、異なる時間、異なる世界で生きる者だ」
「……ああ、思い出した」
ギアス。
王の力。
今の今まで眠っていた、自身の一部。
そう認識した途端、胸に鋭い痛みが走った。
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