過去ログ - 加賀「反転電波を浴びたから提督を搾首手ポキするわ」 R-18G
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24:名無しNIPPER[sage]
2015/06/16(火) 21:38:42.80 ID:S7xHHFuio
 
 鎮守府近くの岬の森、そこは、通常は立ち入り禁止になっており、今も人の気配はしない。
鎮守府まで遮るものがないため、全体の様子は、双眼鏡でもあれば簡単に見ることができる。
不意に走る額の痛みに震わせながら、検査が終わったのか表に出てくる艦娘の姿を眺めていた。

 変調をきたした精神状態は、思いもよらないことをさせるものだ。首を掻きながら思う。

 処置を受けた病院で、することもなしにぼんやりと待っていると、段々不安が心を覆っていた。
このまますべての者が、どうにもならないと判断されて、味方によって処分される……。
軍人としての資質を問われることだが、遠方から見る許可を随伴員にとって、此処まで来てしまった。

 無性に、彼女たちの、いつもの表情が見たくなったのだ。

 しかし、まあ、それも杞憂だったようだ。出てきた彼女たちの顔には、不安はあるものの、絶望はない。
駆逐艦を気遣って、話しかける軽巡たち、バカみたいな話をし始めてそうな大型艦。調査員の顔も険しくない。
大体、日常の中の非日常、行事か何かがあっただけのような雰囲気である。何も心配することはなかった。

 遠くから遠征に向かっていた艦隊が、波音を立てて戻って来る。

 こちらも、戻って指示を待とう。そう思って、身を翻して、元来た道を戻り始めて、風切り音を立てて、


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