過去ログ - 加賀「反転電波を浴びたから提督を搾首手ポキするわ」 R-18G
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8:名無しNIPPER[sage]
2015/06/14(日) 20:44:09.48 ID:xh8SUIpPo

 草木も眠りこけた深夜。にわか雨がしとどに鎮守府を濡らしている。異変が起きてから数日が経過した。
この間、間宮も影響を受けていたようで、隙を見て持ってきた食事に下剤を仕込まれた。
幸い最悪の事態は免れたものの、それから売店でも仕込みが見えて、食事を口にできていない。

 艦娘たちの症状……と言っていいのかは疑問だが、ともかくそれは、日を追うごとに悪化。
初期は言葉と態度、それから細やかな悪戯程度だったものが、だんだんと暴力的な度合いを増してきた。
現在に至っては自室が荒らされている形跡がみられたので、外で朝の訪れを待っている。

 原因の、究明は、明日の朝に調査員が到着することになっている。こちらに理由があれば、
海軍を辞めて終わりだが、深海棲艦の手によるものならば、国家存亡の危機になりかねない。
もしも、全ての人間相手に、このような態度をとるように仕向けられればれば……

 今、鎮守府に留まっているのは、対象が一人なのか、明らかでないからだ。
鎮守府の運営については滞りがなく、遠征、任務の遂行などは普段通り行われている。異変は見られない。
しかし、もし此方が抜けて調査員やほかの関係者に敵意が向いた場合、最悪、処分されてしまうだろう。
いや、このまま、悪化がつづいていったならば、どっちにせよ変わらないか。
 
 そう考えると、一方では深海棲艦のせいだと思いたいくせに、一方では自分の行いのせいだとも思いたい。
あのような態度の原因が自分にあるとは考えたくないが、あいつらと会えなくなることは御免だ。

 連日の疲労と空腹であまり意義のある思考ができなくなってきた。ふと、酷く寂しくなる。
頭が冷えていく感覚がして両手で首を覆う。なにもかも、ぶちまけてしまいたくなった。



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