過去ログ - みく「死の港町にて」【モバマス×メタルマックス3】
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13: ◆Freege5emM[saga]
2015/06/20(土) 18:53:43.43 ID:0IETcNsfo


●02-02

積み上げられたドラムカンの山を、積木のように崩しながら、マンホールの触手が痙攣する。
酸で感覚器官を潰されたのか、動きが迷走している。
迷走したままの一撃で、落書きつきの道路標識のポールが薙ぎ倒され地に刺さる。

対してみくの体は常人。
遺伝子操作も、強化骨格も、サイバネ装甲とも縁遠い、タンパク質とミネラルが少々の肉体。
あの触手でまともに撫でられたら、親方と同じように体をまるごとへし折られる。

それでも、みくの手が動く。

「好き勝手、やってんじゃねーにゃ」



みくはネコババした銃のグリップを両手で握り締め、引き金に指をかける。

(馬鹿力で気色悪くクネクネしてても、根本が穴から動かないなら、いい的にゃ)

みくが引き金を引くと、マズルが瞬時に4回吼えた。

「失せるにゃっ、化け物!」

4発の弾丸が、鉄をも曲げる白い触手の表面を削り飛び散らせる。



「化け物、にゃあああっ!」

みくは、射撃の反動で肩と肘が軋むのも構わず、
触手がしぶしぶとマンホールに引っ込むまで追撃のトリガーを引き続けた。

轟音と衝撃に曝されている間は、何も考えずに済んだ。




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