過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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22: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:19:32.46 ID:7IXBXgnJ0
言われるままに渋々自転車に跨ると、んしょと小さく呟いて荷台に腰を降ろしてきた。
体は前に向けたままの体勢で、首だけうしろにめぐらせてキャリアに座る後輩に尋ねる。

「……なにしてんの?」

「えー見ての通りですけど? これなら一緒に帰れるし、先輩も早く家に着けるし、まさしくwin-winじゃないですか〜」

俺のwinは一体どこにあるの?こいつを駅まで送る時点で遠回り確定だから早く家に帰れなくなっちゃうんだけど?
それにwin-winとか言っちゃうあたり、一色もかなり意識が高くなってきたな。それある!

「疲れてるって言ってんだろ……」

普段運動をあまりしないくせに、サッカー部の葉山のペースに途中までとはいえついていくのは身に応えた。途中でオールアウトはしたが。
早いとこ帰って飯食って風呂入ってベッドに沈み込みたい。

「えー……今日は朝から先輩とおしゃべりしてないから、寂しかったんですよ?……どうしてもダメですか?」

「ぐっ……」

視線をいったん地面に落してから、ちらとこちらを窺うように静かな語調で問うてくる。

普段の調子ならあしらい易くはあるのだが、こうなると少し弱る。
なんで急にしおらしくなっちゃうんだよ……。断りづらいだろうが……。



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